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実は昔からある働き方
「フリーランス」という働き方は、新しい働き方というイメージが強いと思います。しかし実は今から1000年近く前からあった昔ながらの働き方なんです。今回はフリーランスの語源、そして歴史に注目してみましょう。
フリーランスに含まれる人達
フリーランスは日本語で、「自由業」「自営業」また税制的には「個人事業主」とも呼ばれる立場の人です。「フリーで働いている」と呼ばれる人たちでもあります。真っ先にフリーランスと聞いて思い浮かぶのが、芸術家や芸能人、小説家やマンガ家など、専門のスキルを持った特別なイメージの職業の人ではないでしょうか。しかしフリーランスの職業の幅は広がっています。インターネットの発達が、自宅で作業が行える様々な職業の人に働き方の自由を与えました。インターネットを介在すれば、職場に出向いて仕事をしなくても自宅で十分に仕事ができるようになったのです。エンジニアやプログラマ、デザイナーなどの職業は、フリーランスとして働きやすい仕事ですので、年々その数を増やしています。
言葉の意味とは
フリーランスは英語で書くと「Freelance」と書きます。そしてフリーランスとして働いている人のことを「Freelancer」と呼びます。この英語の表記が初めて使われたのがイギリスです。1820年に出版された小説「Ivanhoe」に登場しました。その小説の舞台になったのは1000年以上も前の10世紀初頭のヨーロッパです。その中にどの軍にも所属しておらず、戦いが起こる度に所属する王族や貴族を決める、そんな自由な働き方をする槍騎兵がいました。「Free」は自由、「Lancer」は槍騎兵です。この10世紀初頭の槍騎兵の働き方をしているような人々を、その後フリーランス、フリーランサーと呼ぶようになったのです。
割合はどのくらい?
フリーランスとして活動をしている人々は、労働人口の中でどの程度の割合なのでしょうか。フリーランスの仕事を仲介しているクラウドソーシング系の企業の調査によると、日本の労働人口の20%近くにあたる、1200万人前後が、現在すでにフリーランスとして働いているという調査結果が出ました。思ったよりも多いと感じている人もいるかもしれません。フリーランスの語源を生んだイギリスでは10%がフリーランスで活躍していると言います。さらにフリーランスの活躍しやすい土壌があると言われているアメリカは、労働人口の30%以上にあたる、5300万人がフリーランスとして活動していると言います。
先述しましたように、インターネットの環境が整備されたことにより、デザイナー系、ライター系、エンジニア系など、たくさんの人たちがフリーランスとして活躍し始めています。まだまだ日本でもフリーランスの割合が増えていくかもしれません。
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